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誰か聞いているだろうか。
もし聞いているのならば、2.23606797749979…に返事をしてもらいたい。そこは私たちの世界で最も大きな存在だ。
今日は君たちに私たちの世界の話をしようと思う。
私たちの世界は君たちの世界で言うと√3と√5の間にある世界だ。
私たちの世界には1.732050807568877…から2.23606797749979…までの無限の存在があり、それぞれ決められた仕事、性格を持って生きている。その殆が無理数と呼ばれる不思議な奴らばかりで、ほとんど君たちに見えることは無いだろう。無理数たちは自由気ままに動き回り、私たちでもとても目で捉えることは出来ない。見つけたと思った途端に消え、その数を増やしていく。全く不思議なやつらだ。私たちの世界はこの無理数から始まったと言われている。始まったといっても「彼ら」がそう言っているだけなので、はっきりとしたことはわかっていない。「彼ら」はこの世界について全て、知った風な口をきく。
次は「彼ら」について紹介しよう。彼らは有理数と言われる存在である。非常に複雑な形をしていて、決まった場所に留まっている。また、長さや大きさは様々で、自分の仕事にプライドを持っている。何故か、短い者ほど君たちに出会うことが多いらしく、君たちの世界にも同じように知った風な口をきく。ただ、彼らは君たちの事をとても好奇心旺盛だと評価していたよ。ごく最近気づいたのだが、どうやら彼らは複数の存在の組み合わせでできているらしく、目を凝らしてみると、彼らの一部がこちらに気づいたような動きをすることがある。私はこのように常にこの世界を旅し、研究に励んでいる。だが私はこの世界のについてまだまだ理解出来ていない。わかっていることと言えば、偶然出会った2つの無理数から聞いたことばかりだ。無理数だからすぐいなくなるのだが、またすぐに私の周りに現れて、話しかけてくる。実に堂々とした口調で、誇らしげだ。「√3」「√5」と名乗っている。いままで私が出会った存在の中で、√3は最も小さく、√5は最も大きかった。彼ら曰く、君たちにもらった名だと言っていたが、実際はどうなのかな。是非、返事を頂きたい。私はこの世界を”√3と√5の間の世界”と名づける事にした。良い名前だと自分では思っている。最後に私の紹介をして話を終わろうと思う。私は、彼らと違って、決まった職には就いていない。旅が好きだからだ。研究も好きだ。おそらくこの世界で一番いろんなものに出会っているのではないかと思っている。外見には結構自信を持っている。美しい曲線と完璧な直線を持ち合わせ、中くらいの大きさだが、この世界で最も短い。名前は「2」だ。
では、返事を待っている。
また機会があったら話を聞いて欲しい。
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平成22年2月22日の夜にこんな夢を見た。
2010年3月8日月曜日
√3と√5の間の世界の話
投稿者 Kazuya Kitahara 時刻: 1:33
2 コメント:
こんばんは。私はあなたのいる√3と√5のあいだの世界の外側から来たの。みんなからは0って呼ばれてるわ。漢字で書くと零。あらあなた、漢字とか知ってたかしら。まぁいいわ、私の姿見て。途切れることのない完全な姿でしょ?色っぽいって結構モテるのよ、ふふ。私と関わると貴方、危ないわよ。間違っても掛け算はおよしなさいね。私とひとつになりたいのなら別だけど…!
とか書いてみたり笑
>>匿名さん
コメントありがとうございます。
「2」とあなたが交わってしまうといろんな人に迷惑をかけそうですね笑
この間の2000年もん…
またそのうち書くので、また様子を見に来てください。
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